あなただったら“生”と“死”のどちらを選択しますか?

公開日: : 最終更新日:2015/05/10 海外ドラマ

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ウォーキングデッドシリーズ1のエピソード5に、“生”と“死”について深く考えさせられるシーンがあります。

 

そのシーンとは、ジェンナー博士と黒人女性がフォードベニング基地で爆死するところです。

 

生きる希望を失った彼らは、建物の爆発と同時に自らもその命を絶ちます。

 

ジェンナー博士と共に“死”を選択した黒人女性。

 

いつ襲われてもおかしくないほど、辺り一面にウォーカーが生息する世界で、どこへ移動するのにも、寝床につくにも、つきまとう恐怖と不安。

 

いつしかローリーがリックに対して言ったように、ウォーカーのいる世界で生きるのには不安でいっぱい。

 

その恐怖と不安のせいで身も心もズタボロの状態の中、何を目的に生きていけばいいのか。

 

生きる目的を見出せない結果、2人は“死”を選択しました。

 

ジェンナー博士と黒人女性が”死”を選んだ理由

ジェンナー博士と黒人女性の2人にも、元々生きる目的や希望はありました。

 

ジェンナー博士は周りの研究者達が次々に絶望を抱いて自殺していく状況の中、1人フォートベニング基地でウォーカーの原因と解決を試みていました。

 

世界のために、愛する妻のために。

 

物語を見た方はもうご存知かと思いますが、ウォーカーの原因と解決を試みるに辺り実験台になった人物がいます。

 

その人物とは、ジェンナー博士の妻

 

妻が実験台になる前、ジェンナー博士はウォーカーの原因究明をして世界を救うことを妻と約束していました。

 

しかし来る日も、来る日も、研究を続けては原因すら分からない毎日。

 

彼にとっては妻との約束が全てであり、妻がいなくなってからはもうとっくの昔に彼の心の中に生きる希望は失われていたのだと思います。

 

そして次に黒人女性が“死”を選択した理由について考えてみましたが、彼女はフォードベニング基地に到着する前、ウォーカーに感染したジムの看病をしていました。

 

治療のためフォードベニング基地へ向かいますが、向かう途中、ジムはウォーカーに覚醒する危険を察知したのか、自らの意思で車から降りてしまいます。

 

ウォーカーに変貌してしまえば理性を失い仲間達を襲ってしまうため、仲間を想った彼なりの判断でした。

 

彼女もその出来事が切っ掛けでフォードベニング基地にいる間、冷静になって考えてみて、自分自身がウォーカーに変貌して仲間を危険にさらしたくないと判断したのだと思います。

 

銃を扱えるわけでもないですし、武器を使ってウォーカーを倒すほどの力もないから、仲間を守ることさえできない。

 

彼女は仲間に別れを告げるとき、口論する時間はないと言っていましたが、きっとこのように感じていたのです。

 

それに彼女の立場を考えると、ローリーやキャロルのように子供がいて守るものがないですし、愛する者もいないため、生きる目的がなかったのも“死”を選んだ理由だと思います。

 

ウォーカーが生息している世界は、現代のように必ずしも身の安全が保証されていませんし、安心して暮らせる場所なんて存在しません。

 

そんな世界で常に恐怖と不安を抱えて生きていくわけですから、生きることが辛くなるのもなんだかうなずけます。

 

私たちの住む世界がウォーカーで埋め尽くされたらと思うと、想像するだけでも堪え難いものです。

 

ウォーカー自体は特に大きな力はなく、むしろ小柄な女性でもバットを振り回せば頭が吹っ飛ぶぐらい弱いです。

 

また動きも遅く、ゆっくりと前進して歩くだけで、そこまで脅威に感じられません。

 

しかしウォーカーが集団となると話は別で、囲まれてしまえば最後。

 

食欲を満たすために、四方八方から両手を伸ばして標的に噛みついてきます。

 

噛まれてしまえばその人間は一度死に、新たにウォーカーとして生まれ変わります。

 

ウォーカーを映像の中で観ているぶんは、どうしてそんな簡単にやられるかなぁ〜、私だったらウォーカーの1人や2人囲まれても楽勝でボッコボコにできるけど・・・と思ったりします。

 

でもいざ実際にウォーカーと対峙するとなると、体中が震えて尻もちをついてしまうかもしれません(笑)

 

なんせ、自宅にゴキブリが出たときでさえ私はビビってしまい、恐怖のあまり始末を人に頼んでしまいますからね(笑)

 

弱いといっても姿はかなりクレイジーですから、普通はビビって戦えませんよ。

 

そのような世界で生きるなら、死んだほうが絶対楽に決まっている!・・・私はそう思いました。

 

しかも建物を爆発して痛みなんて感じる前に一瞬で命を絶てるわけですから、同じ状況に立たされたとき、フォートベニング基地に残っての爆死はまたとないチャンスだと私はそう思います。

 

リック達から学んだ生きる目的の探し方

一方で、この先どんなに過酷な現実が待っていようと、生き延びることを選択したリックとその仲間達。

 

彼らは今までウォーカーに怯えながら生活をし、恐怖や不安と戦ってきました。

 

その中で仲間を失う辛さも経験してきて、地獄ともいえる世界でどうして“生”を選択することができたのか?

 

その答えを見出すのに時間はかかりませんでした。

 

彼らの心の中で死よりも生が勝っていたのは、一人ひとりに“生きる希望”“生きる目的”があったからです。

 

  • リックとローリは家族のため
  • シェーンはローリとカールのため
  • カールは両親のため
  • グレンとTドックは仲間のため
  • ダリルは兄貴との再会を果たすため
  • キャロルはソフィアのため
  • ソフィアは母親のため
  • デールはアンドレアのため
  • アンドレアはデールを道連れにしたくなかったため

 

このようにそれぞれに生きる目的がありました。

 

彼らを観てると、生きるうえで目的というのは本当に大切なんだなっと思います。

 

この現実の世界でも、生きる目的を見失った人間は次々に命を絶とうとします。

 

ジェンナー博士も黒人女性も、生きるための新しい目的さえ見つけることができたのなら、きっと“死”を選ぶことはなかったはずです。

 

そこで私は、もう一度“生”と“死”について考えてみました。

 

私は今、何のために生きているのか。

 

  • 家族のため
  • 彼女のため
  • 親戚のため
  • 友達のため
  • 会社の仲間のため

 

どれもが今を生きる理由です。

 

では私の周りから大切な人達がいなくなれば、現実の世界でも“死”を選択するのか。

 

答えは否です。

 

たとえ大切な人達がいなくなろうとも、私は“生”を選択して新しい目的に向かって生きたいと感じます。

 

その過程でまた大切なものが見つかるかもしれませんし。 それに、私にしかできないことを見つけて社会に貢献したいと思うわけです。

 

このことから、私はもう一つ大切なものに気づかされました。

 

それは、「仕事」です。

 

ウォーカーの世界で「仕事」と思うかもしれませんが、どんな世界になっても仕事というのは人間が生きる目的を感じとれる場所だと思います。

 

人は仕事を通して、自分自身の存在価値を見出そうとします。

 

会社の社長や上司、同僚等から必要とされているときは嬉しいですし、その逆になると虚しさを覚えます。

 

仕事には、一人でできるものから、みんなでしかできないものまで幅広くあります。

 

その中で一人ひとりが役割を果たし、カタチをつくっていきます。

 

自分のためでなく、人のために。

 

そこで思うのが、「何のために生きるのか」の定義は、「何のために働くかの」の延長線上に位置していると。

 

リック達はフォードベニング基地へ来る前、仲間達と郊外に離れた場所でキャンプをしていました。

 

そこで食料を調達する者、衣類の洗濯をする者、ウォーカーを監視する者がいました。

 

それぞれが役割を担い、生きるために協力しながら生活を送っていました。

 

一人ひとりが今自分にできることをして、仲間のために役割を果たしていたわけです。

 

生きる目的が見つからなければ、今自分にしかできないことを考えその役割を果たせばいいのです。

 

そうすればいつかは存在価値を感じられるときがきますし、自分のことばかり考えてはいけません。

 

ジェンナー博士にしても、黒人女性にしても、“生”を選んで価値を見出すことはできたはずです。

 

諦めて“死”を選んだとしても、残された人達はどうなるのか。

 

自分のことばかり考えては、そんなの自己都合でしかありません。

 

何が正しいとか、何が間違っているかの問題ではなく、仲間達と生きていれば必ず目的は見つかります。

 

リック達のように、希望に向かって突き進むのです。 もし黒人女性が仲間達のことを想っての死であるというのなら、そんなのは思い違いです。

 

ウォーカーになって仲間を襲ってしまうのが怖い?

 

みんな怖いに決まっていますし、“死”によって仲間達を守ることはけしてできません。

 

仲間を守れる唯一の手段は、生きることです。

 

このように考えた私は、最終的には“死”ではなく“生”を選んで彼らと戦っていきたいと思いました。

 

どんな世界になっても私は、希望を捨てず世のため人のために、正しい判断が選択できる人間でありたいと思います。

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